ノーベル平和賞輩出数は世界最多!多様性を重んじる国 南アフリカ共和国

ノーベル平和賞輩出数は世界最多!多様性を重んじる国 南アフリカ共和国

ノーベル平和賞輩出数は世界最多!多様性を重んじる国 南アフリカ共和国

今回は駐日南アフリカ共和国大使館のトゥラニ・ロモ特命全権大使にお話を伺いました。

2018年は故ネルソン・マンデラ元大統領の生誕100周年にあたる記念すべき年です。

【南アフリカ共和国について】

<基本情報>

位置:アフリカ大陸南部

首都:プレトリア

面積:122万平方キロメートル

人口:5,602万人(2016年)

言語:英語、アフリカーンス語、バンツー諸語の合計11言語

宗教:人口の約80%がキリスト教、その他ヒンズー教、イスラム教など

(外務省HPより引用)

○南アフリカ共和国の魅力は…?

 南アフリカは文化的多様性を有し、自然の魅力にあふれる美しい国。10カ所の世界遺産があり、景観や人々、歴史、文化の融合によって、旅行者は感動的かつ唯一無二の経験ができるそうです。サファリの「ビッグ5」と呼ばれる、ライオン・バッファロー・ヒョウ・サイ・ライオンも多く見られるとのことでした。

 また、南アフリカでは、過去に7人がノーベル賞を獲得していますが、そのうち4人が平和賞を受賞しており、これは世界で最も多い数字だと教えていただきました。

◯記念すべき故ネルソン・マンデラ元大統領の生誕100周年を迎えて

 南アフリカにおいて、彼は「南アフリカの父(マディバ)」と親しみを込めて呼ばれ、敬愛されているそうです。全ての人が対等に手を取り合って生きられるような、民主的で自由な社会の実現に力を尽くした彼の精神は、現在の国民の心の中にも引き継がれていると大使はおっしゃいます。

 例えば、近年、女性や性的少数者の社会的な立場の低下が各国で問題となりつつありますが、南アフリカでは、彼らの権利は軽視されることなく、しっかりと尊重されているとのことでした。また、彼が生涯を通して行った教育支援は、今に至るまで子どもたちに平等な教育の機会を提供しているようです。

 権力による抑圧に屈せず、正義のもとで闘い続けたネルソン・マンデラ元大統領は、当時の南アフリカに、そして世界に大きな影響を与え、さらに現代社会を生きる私たちも、彼の背中から学ぶことは数多くあるでしょう、と語ってくださいました。

【駐日大使に就任して】

○就任の背景はどのようなものでしたか…?

 看護師として活躍なさっていたお祖母様の存在が大きかったそうです。生前、奴隷制と植民地支配に対して恐れることなく立ち向かったアフリカの英雄たちの物語を繰り返し聞かせてくださり、当時はその重要性に気づいていなかったが、今となってはこのようなお仕事に携わる重要な契機となっているとのことでした。不幸なことに、アフリカの歴史は宣教師や冒険者といった征服者たちによって語られ、真のアフリカの姿・歴史が歪められてきてしまったのです、と力を込めてお話くださいました。

 1985年、こうした状況と闘うことを決意して、アフリカ民族会議(ANC)に参加。残虐かつ非道で人道に対する罪と言われたアパルトヘイトに立ち向かい、ネルソン・マンデラ氏らが解放された1990年、光栄なことにANCから任命され外交の道に進んだとのことでした。

【南アフリカ共和国と日本】

○二国間の共通点と相違点は…?

 相違点より共通点の方が多いように感じます。古くから、”I am because you are.” (現地では ”Ubuntu”)すなわち、「あなたがいるから私がいる」「お互いさま」の気持ちを大切にしているという点においても、謙遜の精神が共通していることが分かると思います、とおっしゃっていました。

 他にも、両国は世界の反対側でありながら四季がある点で共通しており、日本に美しい桜や富士山があるように、南アフリカではジャカランダの花やテーブルマウンテンが有名で、これらは両国の自然の美しさを象徴しています。両国民ともにスポーツを愛していて、ワールドカップなどのイベントを受け入れているという点も同じです、とたくさんの例を挙げてご説明してくださいました。

 ただ一つ異なるのは、日本は公用語が1つしかないのに対し、南アフリカでは11もの言語が公用語になっているとのことでした。

○今後の両国の関係は…?

 両国の関係の歴史は、今年で108年を迎え、年月を重ねるごとにその政治的・経済的な結びつきは強まっています。日本にはこれまで国を発展させてきた力があり、南アフリカにはその力を学びたい若い世代が大勢います。来年日本で開催されるTICAD7やG20、ラグビーワールドカップなどを通じて、ますます良好な関係を築けると期待しています、とのお言葉をいただきました。