レオン・マラゾーグ駐日コソボ大使「独立10周年を迎えて。」

レオン・マラゾーグ駐日コソボ大使「独立10周年を迎えて。」

コソボ共和国概要(外務省HPより引用)

人口 180.5万人(2013年,コソボ統計局)
国土面積 10,908平方キロメートル(岐阜県に相当)
首都 プリシュティナ
言語 アルバニア語(アルバニア人),セルビア語(セルビア人)等
宗教 イスラム教(主にアルバニア人),セルビア正教(セルビア人)等
政体 大統領制
通貨 ユーロ
時差 -8時間 (夏時間あり)
行政政府 共和制

今年独立10周年を迎えたコソボは,旧ユーゴスラビアで最も開発が遅れた地域と言われている。主要産業は農業であり、小規模な家族経営が大半。未だに自立的な経済構造を有していなく、外国からの援助に依存している。現在,恒常的な貿易赤字と税収の不備,電力不足,若年層を中心とする大量の失業など課題が山積している。それと同時に、同地域内の他国よりも経済成長、事業を行う上での安心、メディアの自由、ネットへのアクセスに向かっている。しかしながら、バルカン半島にあるこの若い国には、多くの魅力的な長所があることもまた事実である。同国はUNESCOの世界遺産登録された遺跡を有し、その美しい自然は多くの観光客を魅了している。

駐日コソボ大使になるまでに道のり

レオン・マラゾーグ大使は、当該職以前、NGOやシンクタンクなどで働いたり、政治学の研究者として大学で教鞭をとっていた。成功を収めた偉業の一つとして、選挙法の改正において、選挙された役人の説明責任を向上させた。コソボのような若い国は、少人数の外交官を有しており、外交政策を専門とした適任と思われる個人に大統領から大使職が任命される。このため、マラゾーグ大使のような元々外交的な役職に就いていなくても、大使職は優秀な民間人から選らばれることもあるという。同国外務省はまだ10周年を迎えていない。

大使に就任して以来、最も楽しかった出来事と最も大変だった事とは?

大使にとって一番楽しいことは、毎日様々なことを経験することだと言う。毎日大使として、コソボの事を様々な機会で、人に話すのが一番楽しいという。コソボは日本の岐阜県程の面積しかないが、歴史的建造物やワインなど沢山の魅力がある。他方で、最も大変だった事は、今ではだいぶ理解出来るようになったが、日本人と話す際に文脈を読むのが最初は非常に苦労したという。

コソボの魅力は?

大使自身意識していたのが、コソボのブランドは未だに戦争に付随していて、我々はコソボはそこから長い道を歩んできたということを伝えるため、出来るだけ多くの日本人と接する必要があるということだ。同国は非常に若く、小さい国だが、沢山の歴史的遺産や、文化的な魅力、そして若者が非常に多く、ストリートカルチャーも盛んである。日本とコソボの類似点については、両国が共に有しているいくつかの文化的伝統がある。コソボで発見された伝統的案工芸品の一つは日本の旧石器時代の埴輪に似ている。武士道もコソボの高知人の旧規範に似ていて、他にも、いわゆるちゃぶ台で食事することや、靴を脱ぐ習慣、高品質な温泉などがある。

独立後10周年を迎えて

コソボは今年2018年を以て、独立後10周年を迎える。大使は、これからのコソボのヨーロッパにおいての立ち位置をどのように見ているかと問われると、コソボはEUの参加基準を徐々に満たしていると答えた。長期間に渡ることになるが、財務状況の改善などを通して達成できるだろう。そして、最後に「このまままでいい。なぜなら、もともと競争的で優秀なのだから」という学生へのメッセージも頂戴した。